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ナリの声でナレーション　「警察でさえ解決出来ない数々の事件。なかには全く理解不能な不思議な事件もある。そんな未解決事件を請け負うのがココ、スパナチュ探偵事務所のスパナチュハンターズなのである。」・・・毎回、このナレーションから始まる。

事件ファイルについて、井上に話しかけるナリ。でも井上は読書に夢中で気付かない。
そこでナリは井上の背後に近づき、小さな声で　「なんでオレたち二人しかいないのに、お前が課長なんだよ」　と言いながら、ファイルで井上の頭をたたく。

・・・井上がナリを名前ではなく　「おいお前、おいお前だよ、おいお前」　と言って呼び、『湖で溺れる人が多発・・・』　という事件をやってみろ！と言う。
事件に興味を持ったナリは、井上に　「よし、じゃあこれ、オレ行って来ます。オレ・・成宮です！」　と答える。
早速、調査をしに事務所を出ようとするナリに井上が　「お〜い待て待て、水には気を付けろよ」
「はぁ、・・行って来ます」
「待て、水には気を付けろよ」
「はい・・」　あきれるナリ。　
「待て、水には」　　間髪入れずにナリは　「気をつけます！」　と言い放って、とっとと事務所をあとにした。

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・・・井上に、お金を預けられ私的な買い物を頼まれるナリ。
「おごりっすか？」
「すまん、すまんなぁいつも」　と、おごりは出来ない返事。
「いや、イイっす、イイっすよ」
「なんかゴメンネ」
「ウィーっす・・・・・・・・・・ケチ」　事務所を出て行く寸前に、「ケチ」と捨て台詞を置いていくナリに井上は、呆然とする。

このDisc はナリの出演シーン、一切ありません。

「井上さんー、新情報です。」と言いながら嬉しそうな顔をして事務所に入ってくるナリ。
一生懸命、新情報を話すナリだが、井上はパソコンに見入ってて気付いてない。
ナリは不機嫌な顔をして井上の傍に行き、持っていたファイルの角で井上の頭をゴチン。
「ちょっとぉ、何見てんすかぁ？」メチャクチャ痛がる井上。
「角は危ないよ、角は」
「聞かないんですもん、だって話ー。」
「角は叩いてるって言わないからね。もう刺してるって言うんだから、角は。角、気ぃつけて。」
「ちゃんと聞いてくださいよ、新情報ですからぁ」
「んんんんんー、それよりこっち」と言いながらパソコンを覗き込む井上。
「何、見てんすか？」
「ネットでさぁ、世間の噂話を載せてるウェブサイトってのがあんの！」
「あ〜知ってますよ、心霊スポットとかが載ってるサイトでしょ」
「そこにさ、うちの事務所のこととか載ってんのよ」
「えっ、ちょっとちょっと見せてくださいよ。」と言いながら井上を突き飛ばして、嬉しそうにパソコンを覗くナリ。
「荒いね、キミ」　
パソコンには『都内スパナチュ探偵事務所は社員の給料をピンはねしてるらしい・・・』と載っている。
不安な顔で、振り返って井上を見つめるナリ。
「まぁ噂って〜ほら、もう止まらなくなるもんね、噂ってね、何を信じていいのか・・」
「ほんとに噂ですかぁ？」ニヤニヤする井上にナリもつられてニヤニヤ。
「いや、噂ってこわいよ、ウソだもん、ほとんど。信じてると大変だよ、これ。昔さぁオカルトウェブサイトに載った噂話を読んだ人がね、それを本気にしちゃって、実際になっちゃったって事件あったでしょ？」
「あ〜ありましたね」
「その事！それと一緒！そうなっちゃうよって事！いいの？そうなっちゃってって事。ね！　つぎ行って、次。」
「なんか、騙されてる気がする・・・」と言いながら、渋々、不満そうに記事の続きを見るナリ。
『この探偵事務所、実は幽霊が出るらしい』
「いっーっ」「えーっ？」と驚く二人だが、見つめ合って二人一緒に「ないないない！！」と笑いながら否定する。
そんな二人のその光景が鏡のようにパソコンに写し出されているが・・・二人の背後に近づく河本の顔が、まるで幽霊のように写っていた・・・。

ナリは【事件を調べる探偵、襲われる】という見出しの新聞記事のファイルを見て「これってー、探偵殺し？この犠牲者はオレらと同じ探偵かよぉ、えーーっ！」と言って驚く。
そこに井上が事務所入り口で会った河本刑事を連れて帰ってくる。
「井上さん、これぇ、知ってました？探偵殺しの事件ファイル」
「あぁ、知ってるよ。それを今からこの河本さんに聞こうかなと思って。」
それからしばらく、井上と河本の会話が続き、やがて井上が「成宮くん、これコピーとっといて」と。
書類を受け取るナリだが、しかめっ面で「えーっ、これっすか」
「えっ？コピー知ってる？」
「知ってますよ、やりますよ、バカにしないでください」と言いながら、コピーしに行く。
その後、事件についてまた井上と河本の会話が続くが、その間コピーをしてるナリは井上の話しに何度かチラチラ振り返り聞いている。
・・・・・そのうち、河本が大人げなく泣きべそをかきながら井上に頼みごとをしている。
コピーし終えたナリは、井上をしかめっ面のあきれた顔で見ながら、井上の頭をグーで殴って呼び「コピーしましたけど」と言いながら渡す。
（一応、井上はナリの上司です）

「コピーとりましたけど」と言って井上に紙を渡すナリ。
渡された紙を見て井上は「何だこれ？何じゃこれ？裏じゃないか、これぇ」と。
「だってぇーー」と怒るナリ。
「おめぇさぁ、コピーもろくにとれねぇのか？」
「いや、とれますよぉ」両面白紙の状態である。
大声で怒鳴りあう二人⇒「何が出来るだよ、お前、これ裏じゃねぇか、完全によぉ」
「裏じゃないですよぉ」
「裏だろうがよぉ」
「裏じゃないですよぉ」
「オレがいま渡した紙、持って来いよぉ、じゃあ」
それに対し、反抗的な声でナリは「はい」と言って原稿を取りに行き、井上に渡す。原稿も両面真っ白である。
また二人は大きな声で「なんだぁこれはぁ、真っ白じゃねぇかぁ、これぇ」
「真っ白ですよぉ」
「これを真っ白って言うねん、知ってたかぁ」
「知ってますよ、バカにしないでください」
「どうすんねん、せっかく河本さんが持って・・・」と言いながら、河本がいるはずのソファを見たら河本が居ない。
「あれ？河本さん・・あれ、どこ行った？」
「井上さん、さっきから誰と喋ってんですか？」
「いや、誰って河本さんに決まってるやん」
「今日は誰も来てませんから！！」
「もう、ええって、オレずっと河本さんと喋っててん」
「はいはいはいはいはいはぁーい分かりましたよぉ、もぉ。ぼくは新しい事件に取り掛かりますから」とあきれた顔で、ファイルを見に行くナリ。
「新しい？」
「事件ファイル＃２３」
「２３？いや、ないよ＃２２までしか」
「はいココにあります」
「えーっ？何それ」
「え〜っと」と言いながらファイルを見るナリ。
「あれ〜また放火事件ですねぇ、このケース、＃２２と似てますね。天井から出火して、天井に遺体が張り付いて。もう２０年も前ですかぁ・・」
ファイルには被害者の写真が載っている。河本であった。
「写真見てください」とナリ。
井上はその被害者（河本）の写真を見て「あっつ」と言って、たった今まで会話して河本が座ってたはずのソファを驚きの眼差しで見つめている。
その間にナリがファイルを読み上げる。
「え〜っと？被害者は河本。は〜現職の刑事だったんだぁ、は〜、井上さん？」と言って井上を見ると放心状態になっていた・・・END。
（井上はナリにグーで殴られても怒らないのに、なぜコピーではこんなに怒るのかが不思議です：笑）