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OZ magazine 42

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クールな2人が見せた意外な素顔
      ドラマそのままのコメディ対談!?


連続ドラマ『スワンの馬鹿!〜こづかい3万円の恋〜』で共演中の上川隆也さんと成宮寛貴さん。
共演作が多く、普段から仲がよいという2人の出会いは、2002年のドラマ『少年たち3』。
上川さんは家庭裁判所の調査官、成宮さんは彼が調査をする不良少年たちの1人だった。

上川「あのときから彼の存在は際立ってました。
監督にいわれなくても演技に必ずなにかを足すんです。
きちんと自分の芝居を考えて膨らませてからカメラの前に臨んでいたんでしょうね。
その現場ですぐに”成宮寛貴”という名前を覚えました」

成宮「ぼくは上川さんの人を緊張させない面や芝居に真剣に取り組む姿、自由に演じさせてくれるところなど見て、とても器が大きい方だなと感じていました。
今回の共演でもその印象は変わらなくて・・・大好きです!(笑)」

初共演から5年、ドラマ内での立場は”指導”から”ライバル”に。
理想の上司として尊敬される一方、小遣い3万円で必死にやりくりするサラリーマン・大輔(上川)と、若きIT関連会社社長・川瀬(成宮)。
芦名星さん演じる外資系OL・絢菜をめぐって複雑な関係になるこの対照的な2人には、どちらにも甲乙をつけがたい魅力がある。

上川「大輔は誰からも嫌われることのない、そして誰からもあたりさわりなく接してもらえる人。
突出した部分もなく、でもそんな魅力のない部分が彼の魅力でもあり、特徴でもあるんです」

成宮「川瀬の場合、ヨロイのようにいろんなものを身にまとって生きている。
でも若いからまだそのヨロイのすき間から傷が見え隠れして、そういう揺れ動きのある部分が魅力なんだと思います」

日々もがきながらも家庭に仕事に淡い恋、すべてに一生懸命な大輔の姿は、観る側を思わずほころばせてしまう。
2人にとっても、その思いは同じようだ。

成宮「ぼくは中学生の頃、電車に乗っているお父さんたちを”かっこ悪い”って思っていたんです。
でもこの作品に携わったことで、彼らの戦い終わったあとの疲れた顔を”かっこいいな”と感じるようになったんです」

上川「このドラマを楽しく観ていただいて、それでお母さんや娘さんたちが、働いているお父さんのことを少しでもねぎらって下さったら、作り手としてぼくはもう、いうことありません」


上川隆也(42)×成宮寛貴(25)
      兄弟のような2人がめざす”理想の男”!

― お互いに思う役者としての魅力を教えてください。

上川「ぼくの場合、相手と接したときに役者として感じるアンテナのようなものがあって、成宮君には最初に出会ったときから感じていたんです。
先日、彼が出ていた舞台『お気に召すまま』を拝見したんですが、やっぱりその感覚は間違っていないと思えて、客席にいながらとても誇らしかったです」

成宮「上川さんは、とにかくメチャメチャかっこいい!
リハーサルから本番までの間に、すごい勢いでセリフが血肉になる瞬間があって、作り上げていくレベルが高い。
それを勉強させてもらいながらお金をもらってもいいのかなと思います!」

上川「・・・ここ数年で君も口が上手になったねぇ(笑)」

成宮「(笑)。それに上川さんはとてもお兄ちゃんっぽい。
ぼくは兄が欲しかったので、ぜひお願いしたいところなんですよね」

上川「弟かどうかはわからないけど、かわいい存在ではある・・・かなあ」

成宮「じゃあ、この際、弟で!」

― プライベートでは大輔のような倹約家ですか?それとも川瀬のように豪勢に使うほうですか?

上川「常に大盤振る舞いできるタチではないですが、自分が興味を持ったり、ほしいものには、ためらいたくないと思っています。
それはきっと”ご縁”ですから」

成宮「ぼくは逆に”ご縁”をいいわけにして買っちゃうほうです(笑)。
でも最近はずいぶん少なくなったな」

上川「じゃあ、全部手に入れちゃったってことだ?」

成宮「それはないです!」

― 現場でもいつもこんな楽しい雰囲気なんですか?

成宮「”S”な上川さんが芦名さんにいつもつっこんでますよね。
Sかどうかはよくわからないけど(笑)」

上川「わからないならいっちゃだめ!誤解を受けるでしょ!?」

― その絢菜(芦名)と妻子ある大輔が今後どうなっていくのかも非常に気になるところですが・・・。

上川「2人の最終的な着地点はまだ誰にもわからないので、演者としても楽しみな部分ですよね」

成宮「”失楽園”みたいな・・・?」

上川「それはナイ、ナイ(笑)」

― もしも、お2人が女性だったら【上川隆也】と【成宮寛貴】、どちらのタイプを選ぶと思いますか?

上川「(黙って素早く成宮を指す)」

成宮「えー、絶対に上川さんだと思うな!
上川さんは癒しと危うさと、その両方を持っていらっしゃいますよね。
ぼくはどちらかといえばスパイシーな部分だけで、すぐに飽きられちゃうと思う(笑)」

― では”理想の男性像”、またそうなるべく心がけていることとは?

上川「ぼくは役者しかしてこなかったので、憧れる方はやっぱり同業の方になってしまうんですよね。
すごい芝居をするということに純粋に憧れます。
目標となる俳優さんがいて、でもその方はたどり着けない高みにいる。
だからこそ、ずっとありがたく見上げていたいです」

成宮「年をとっても若い人たちに負けない情熱というか、なにかに夢中になっている瞬間の大人って、かっこいいなと思う。
ぼくもそうなるために、いつも情熱を絶やさないでいたいと心がけています」




(全2ページ)
p150・・・ナリと上川さんがスーツ姿でビルの大きな窓ガラスの前で立っている写真。2人ともかっこいいです。
p151・・・川瀬ナリの上半身の写真

スワンの馬鹿!公式サイト

発売日:2007/11/5、 REPO:11/12
※記事内の画像素材や、文章等の無断転載等、禁止いたします。


    

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