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お気に召すまま(再演)東京千秋楽

「お気に召すまま」東京千秋楽。この日は3回観た中で一番暑かったように感じます。快晴ではなかったけど蒸し暑い蒸し暑い。私たちファンの想いも熱い。なんちって

さて私が観劇した席は中2階の下手側4番目でした。

初日・中日と上手側だったので、下手側で一度は観ることができて良かったです。
ロザナリは上手側で演技していることが多いので、もちろん絶対上手側の方が良いけど、でも後ろ姿で表情が見えないとかもあるので、下手側で一度は観たかったんです。(贅沢を言えば目の前の手すりが無かったらもっと良かったけど)
席では、またまた一人だったので開演まで、「まだかな、まだかな?」と思いながら全体の客席もよく見渡せるので、色〜んな席を見ていたら、

なんと↑の席に蜷川幸雄さんを発見!
機材が置いてあったりする空間なんだけど、パイプ椅子に座って、腕を組んで退屈そうにのけ反ってました(笑)
お芝居が始まってからは、暗かったのでどんな表情で観ていたかは分からなかったけど。

そしていよいよキャストの方たち皆さんの登場ですが、この席だと後方扉から最初登場してくるのもよ〜く見えました。
扉が開いた途端、一気に駆け込んでくるナリが、カッコよかったです。
なんか格闘技で登場するみたいにカッコイイ。
この日のナリの服装は中日に観たときと同じだったような気がします。
ハッキリ覚えてない理由として、このとき舞台に立ったナリの顔は前回・前々回の笑顔とは違って、真剣そのものの顔だったので、いつ笑うかな?とナリの表情にばかり気が行ってたからなんです。
結局、舞台からハケて行くまで、ずっと真剣な表情のままでした。
それだけ、千秋楽ということで緊張していたのか、気を引き締めていたのかな?
私はナリの笑顔が一番好きなんだけど、この時の怒ってるの?とも取れる真剣な表情にはクラッとしちゃいました。
正に男の意気込みを感じました。(そう言えば「KITCHEN」の時もお芝居中、ナリが最初に登場するのも、このコクーンで下手側後方扉からでしたよね)

そしていよいよお芝居が始まりましたが、この日は特に変化した所や、目立つミスもなく順調に終わった感じでした。

順を追って感想を述べるとすれば・・・
● オーランドーの兄オリヴァー役の鈴木豊さん、そんなに出番が多いわけではないんだけど、怒り叫んだりするセリフが多いからなのか、この日の声は若干かすれてて、時折ノドに何か詰まったような声になり、声をあげるのが少し辛そうに見えました。(辛いかどうかは思い過ごしかも知れないけど)聞いてて、こっちまでエヘンとしたくなるような感じになり、たまたまかも知れないけどこの時、客席からはエヘンの声が頻繁に聞こえました(笑)。

● レスリングの試合に敗れたチャールズが従者たちに運び出されるシーンは、これまで自分の目線の上で担がれていたので、チャールズの表情までは見えなかったんだけど、この日は上からじっくり見ちゃいました。
担がれてる本人も何だかちょっと申し訳なさそうな、苦痛そうな表情でした。
まるでガリバーみたいでしたよ。

● ロザリンドがオーランドーに自分のネックレスをあげて、シーリアと共に上手側横の階段からハケて行くときに、階段の手すりに掴まって行ったんですが、この階段からハケる時はいつもこの手すりを触って行ったんです。これを見て、後で終わったら触ってみようかしら・・・なんて可笑しなことを考えていたけど実際終わったあとはそんなこと忘れておりました。(こんな感想要らないですよね)

● ロザリンドとシーリアが刺繍をしているシーンで、ロザリンドが針を手に刺してしまい「痛いっ」って言うセリフ。
これは私が観た初日・中日・楽日の中では初日が一番自然に聞こえて上手かったように感じたけど、これは人それぞれ感じ方が違うと思うので・・・。
聞き慣れちゃったのもあるのかも。

● そうそう、毎回思っていて書き忘れてたけど、シルヴィアスが気に登って愛するフィービーに想いを馳せて「フィービー、フィービー、フィービー」って叫ぶんだけど、2回目かな?フィービーって言ったところで小鳥がピピッってまるでフィービーって鳴いてるかのように聞こえるところがとっても可愛い〜。
それを聞いてシルヴィアスがまた「フィービー?」って聞きなおすところも可笑しくて可愛い。

● ギャニミードにオーランドーなんて要らないって言われて、それなら死ぬと言いながら木に登ったオーランドーを追いかけて、ギャニミードも木に登るシーン。
中2階からだと、よ〜く見えますね。ギャニミードが焦り怒って木を叩くシーンが好きだって言うのは中日の感想にも書きましたが、このシーンが同じ目線からも見えるのはまた違った雰囲気で面白かったです。
へっぴり腰でオーランドーと一緒に木から下りてくるのも良く見えるし。

● これも書き忘れていたことですが、オーランドーがライオンに腕を食いちぎられたという話をオリヴァーから聞かされ、その血に染まったハンカチを見せられて気絶してしまったギャニミードがオリヴァーとエイリーナの肩をつかんで去って行くときのギャニミードのお尻がなんとも可愛い〜。

● 二人のお小姓が出て来て素敵な歌声を披露してくれるシーン。
毎回思っていたけど、子供とは思えないほどの素敵な歌声で、歌い終わったときにきっと観客の皆さん、拍手を送りたい気持ちなんだろうけど、直ぐにタッチストーンのセリフが入ってしまうので、とても拍手できるような状況ではなくって、なんだか可哀想だなって思ってたんです。(他の日には拍手を送る時もあったのかも知れないけど)
でも楽日のこの日は、どこからともなく拍手がなり、なんだか私まで嬉しくなっちゃいました。

● そしてウェディングドレス姿で登場するロザリンド、何度観ても美しいですね〜。神々しくもあります。

● キスするシーンは下手側に座るこの日に初めてロザリンドの表情を生で観ることが出来ました。
初日よりも長い2秒程度かな?と思っていたら、あるナリ友さんは4秒ほどだったと。
いま、改めて思い出して秒針を確認してみたら、4秒ですね。どうやら私、かなりゆっくり目にカウントしてたみたいです。

● ダンス。見納めだと思ってしっかり目に焼き付けました。
これこそ正に可愛い〜。これを可愛いと言わずして一体何を可愛いと言うのでしょうか?ってくらいに可愛い。

● そして、最後のエピローグもしっかりと聞き入ってました。
中盤の「ああ、女たちよ、あなた方が男に寄せる愛にかけて、このお芝居がお気に召しますよう、ご満足いただけますよう。−−−さてお次は、ああ、男たちよ、あなた方が女に寄せる愛にかけて---くすくす笑ったところを見ると、女嫌いは一人もいらっしゃらないようですね---あなた方と女性の方々の両方がこのお芝居に満足なさいますよう。」ってセリフの「ああ」と言うところは、元々お腹の底から声を出すように低い男性の声で大きな声をあげて言ってるんだけど、この日は特に力が入って大きかったように感じました。
そしてピンク字で書いた部分はこれまで2回観た中で一番大きな声でこれもやっぱり力が入ってて訴えかける?お願い?の気持ちがすっごくこもっていたように感じて「あ〜なんかナリ、最後だと思って力が入ってるなぁ」と思いました。
それを観てまたジワ〜っと涙が。

あ〜いよいよカテコだぁ〜寂しいよ〜と思いながら始まったカテコですが、とっても素晴らしい拍手喝采のスタオベでした。
何回あったんだろう?3〜4回目までは数えていたんだけど・・・6〜7回あったのかしら?こんなに回数の多いカテコになるなんて、ほんと感激です。
1回目は普通に終わったんだけど、スタオベになる気配もなく、どうしようかと思ったけど2回目のカテコの時にはもう迷うことなく立ち上がってました。
ナリばかりを見ていたから、いつスタオベになったかはしっかり把握できてないけど、3回目の時にはもうスタオベになっていたような気がします。
何回目にナリがどんなリアクションをしてくれたかはよく覚えていませんが、スタオベになった時に、舞台上から客席側にいる蜷川さんを手招きしてるんだけど、ライトが強いせいか蜷川さんはもうそこには既に居ないのに、いきなり客席の通路を使って走り出し、舞台へ連れ出そうとするけど、居なくって急いで舞台に戻り今度は舞台袖から蜷川さんを引っ張り出してのカテコ。
マイクを使って何か言葉が聞けるかな〜と期待したけど、それはなかったです。

アーデンの森を登ってハケる時にスキップをしながら何度かハケてたんだけど、1回こけてました。

スカート捲り上げたとき、またまたパンツも見れました。この日は白っぽい感じだったかな?

その後のカテコの時にもスカートを捲り上げようとするポーズをとったんだけど、「へへ〜やらないよ〜」みたいな顔でやらなかったのも可愛いナリでした。

アーデンの森を登るとき、スキップで上がるんだけど、何回かの内、1回は、ブランコがゆらゆら揺れるようなほど、すっごい優雅にスカートが揺れて、思わず客席から歓声があがるほどでした。

最後の方のカテコだったかな?役者さんたちが舞台上で勢揃いしてるときにナリの隣りに立ってらした前公爵役の吉田鋼太郎さんが、こちらの方を向いて手を振ってくれたんです。
すかさず私も手を振り返したんですが、鋼太郎さんが手を振ったことに気付いたナリまでも手を振ってくれてすっごい嬉しかったです。
でも、なぜこちらを向いたんだろう?と、全く分からなかったんだけど、後で1階席に座っていたナリ友さんに聞いて理解しました。
と、言うのも私の横(舞台から見ると私の後ろ)の人が「幸せをありがとう」という垂れ幕を掲げていたからだったみたいで。
お陰で私も美味しい経験ができました。ありがとうございます。

それと確か最後のカテコだったと思うけど、ナリがハケて行くときに「どうもありがとう」と言ってくれてる声が聞こえました。

あとは1回目のカテコの時は銀色の紙ふぶきが舞ってとってもキレイだったんだけど、その中の1枚がナリの丁度眉間のところにぺタッと付いてしまい、インドの花嫁状態になってました(笑)
見てる側も気になって気になって、ハケるとき旬くんがナリと顔を見合わせたんだけど、気付いてないのか取ってあげなかったので「あ〜あ〜ココで取ってあげたら、もっと素敵なのに〜」って。
次には取れてたけど。

拍手で手はなんか腫れあがってるような感覚の中、終わって、「満足〜」って気持ちと「あ〜終わっちゃった〜」って気持ちが入り混じる中、お鼻をズルズルさせながら1階へ。。。

終演後は隣り東急のレストランでたくさんのナリ友さんたちとお食事する予約を取っていたので、そこへ向かおうとコクーン内を歩いていて何気に後ろを振り返ったら、携帯で電話をしながら歩いてる男性が一人、こっちに向かってくるのが見えました。
良く見ると、前公爵役の吉田鋼太郎さんではありませんか。
「あ、あああああああ」と一緒に歩いていたナリ友さんに教えてあげようと言葉にならない声をあげていました。
私があまりにも「ああああ」と言ってるからか、鋼太郎さんも私に気付いて、電話中だったので優しく目配せだけして颯爽と去って行かれましたが、お芝居中の役柄よりもお若くて渋くてカッコよかったです。
それにしても、たった今、終わったばっかりだと言うのに、もう私服になって、しかもこんなところを一人で歩いて行かれるなんてビックリしちゃいました。

見かけたのは「スワロフスキーショップ」の前辺りです。
その後、東急本店1階の方へ歩いて行かれたけど、私たちもそこから行く予定だったのに、あまりの驚きに固まったままでした。
意識を取り戻して、後を追うように東急へ行ったけどもうお姿はなく・・・。
帰宅後、早速鋼太郎さんのHPへアクセスしてみたら、もう翌日から舞台が入っていたんですね。お疲れ様です。

約1ヶ月近い東京公演でしたが、初日・中日・楽日と素晴らしい舞台を観ることが出来て本当に幸せでした。
まだこの後も、大阪・静岡・仙台と続きますが、何事もなく無事に大成功で大千穐楽を迎えられることをお祈りしております。

『お気に召すまま』公式ブログ
『吉田鋼太郎』オフィシャルサイト【AUN】
Bunkamura HP
東京公演:2007/7/5〜7/29(Bunkamuraシアターコクーン)
大阪公演:2007/8/3〜8/12(梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ)
静岡公演:2007/8/17〜8/19(静岡市民文化会館)
仙台公演:2007/8/24〜8/26(イズミティ21)

ロザリンド(ギャニミード):成宮寛貴
オーランドー:小栗旬
シーリア(エイリーナ):月川悠貴
蜷川幸雄:演出

観劇日:2007/7/29、 REPO:8/4
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