お気に召すまま(再演)2回目7/18観劇レポ
2度目は、夏にしては気温が低くてとっても過ごしやすいお天気の中、観劇してきました。 | |
今回はB列の上手通路側だったので、めちゃめちゃナリが近くに来るわ、見れるわぁで、初日に感じた感動とはまたひと味違った感動を味わってきました。 でも舞台の端の方で演技することが多いので、顔を動かさずに舞台の端から端まで見える席の方が、全容は見えやすいと思います。 前よりの席だと目で追うよりも、顔で追う感じになってしまったので。 ちなみに初日はH列の19番だったので、舞台の全容が見えて把握し易かったです。 ただ、H列だと、舞台上の役者さんの汗とか唾が飛ぶところまでは見えなかったけど。。。 開演時間が過ぎて、やがて照明がおち、真っ先に後ろの扉を見つめていたら、Tom WaitsのGoin' Out Westの曲が流れてきました。この曲、私なんなのか分からなかったんだけど、ナリ友さんに教えていただいて・・・すっごいこの曲がかかるとナリの登場だからワクワクします。このCD欲しいくらいだわ〜。 で、ちゃんと後ろを向いてスタンバイしてたのに、ナリの走りは速い速い速い!! やぁ〜いナリだぁと思ってる間も無いくらいに、私の目の前を旬くんがこれまたすごい速さで風を切って通り過ぎました。 ちょっとでもぶつかるものなら、大怪我しちゃうよ〜ってくらいの速さです。 そしてキャストの皆さん、お決まりの総出で舞台上に立ち一礼で去って行きました。 この日のナリの服装は・・・少しグレーがかった色に赤の格子が入った上下お揃いのジャージみたいなスポーツウェアでトップスは白ランニングの上に肩から掛けて胸元で袖を結んでました。 下はハーフパンツで、クツはどこのかまでは分からなかったけど、薄紫がベースのスニーカーでした。 初日レポと違って良く覚えてましたでしょ?実はナリ友さんにナリのファッションチェックをお願いされてたからなんです。 それが無かったら、ナリの顔ばっかり見てて、また服装覚えてないところでした、きっと(^^;)(ありがとう) そして初日の時はナリが下手側の横扉から出て行ってしまうのをずっと眺めていたから気付かなかったんだけど、この時、旬くんはお魚屋さんや釣り人が穿いているような黒のゴムズボンみたいなのを舞台上で急いで穿いていたんです。なんかちょっと可笑しかったけど、そこから直ぐにお芝居へ・・・。 ■ 最初はド・ボイス家の末弟オーランドー(旬くん)と、ド・ボイス家の召使:アダムのシーンで始まるんですが、初日レポでもお話したように、両脇には中に人が入った馬が白と茶で2頭います。 白馬の方が演技数?リアクションが多いことは確かなんですが、何気に見比べてみると、白馬の方が演技が上手いように感じたのは私だけでしょうか? 台詞も無く、着ぐるみなので表情も変わらないんだけど、唯一、脚だけが本物と言うか人間の脚なんです。 その脚で、一生懸命に馬を演技しているのが、ちょっぴりだけ白馬の方が上手かったかな・・・と。 これから観劇予定の方は何気にチェックしてみてください ■ オーランドーの兄オリヴァーがオーランドーに悪だくみを言って去ったあとは、いよいよロザナリとシーリアの登場。 上手側、横通路から来るのは解かっていたので、また後ろを振り向きお出迎え。 可っ愛い〜でございます〜。と一人、心の中で呟きながら ■ プロレスラーのチャールズがオーランドーとの試合に敗れて従者たちに運び出されるシーンでは、その運び出しが済むとフレデリック公爵の台詞の出番なのに、明らかに初日の時より手こずり時間がかかってしまい、なかなか台詞に行けないのがもどかしかったのか、公爵役の外山さん、「埋めてしまえっ」とアドリブを(笑) ■ そして今度はロザリンドとシーリアの退場。もちろん私のすぐ横を通って。その時、シーリアの目を見て思ったんだけど、瞳が茶色なんです。シーリア役:月川さんの瞳が茶なのか、カラコンなのか判らないけど、とってもキレイな茶色の瞳でした。 ■ ロザリンドとシーリアが刺繍をしているシーン。公演前の番宣では、食事をしているシーンが映ってたけど、無いなぁと思ったら、この刺繍をしている設定に変更したらしいですよね。で、ここでロザリンドが刺繍針を指に刺してしまい「痛いっ」って言うんだけど、これがとっても女の子らしくって可愛いんです。でもこの台詞は初日の時の方が、もっとお茶目に聞こえたような気がします。 ■ また、ロザリンドが自分の心にイガが刺さってるようなことを言うと、シーリアが「エヘンと咳して出しちゃいなさい」って応えるんだけど、その言い方がまた面白い。 ■ フレデリック公爵に宮殿から出て行けと言われて、ロザリンドは泣いてしまうのですが、この時の泣き方というか、仕種が上品な泣き方でとても上手でした。本来は泣くとき手で顔を覆って泣いたりするものだけど、逆にロザリンドは手を直接顔には当てず、付きそうで付かない感じがとても上品に見えたのかも。 ■ アーデンの森へ行く決意をし、退場していくときもまた私の横を通って行きました。この時、ロザリンドのドレスの裾が思いっきり私の左腕をなぞって、思わずドキッとしちゃった。 ■ アーデンの森に辿り着いた、ギャニミード(ロザ)・エイリーナ(シーリア)・タッチストーン。そこで知り合ったコリンにギャニミードが「ここにいる若い娘(シーリア)が長旅で疲れ果て、息も絶え絶えで助けを求めている」と話しかけるんですが、その時のシーリアの目は白目をむいて面白い顔をするんです。いかにも死にそうな。でもコリンが何もお役に立てないと答えると、ケロッと正気に戻ってしまうところも面白い。 ■ 森の中で前公爵たちが、食事をしているシーン。ここには本当に火を焚いて鍋を温めてるんですが、それを器によそり役者さんたちは食べながら演技をしてて、その中身が初日の時からちょっと気になってたんだけど、今回少しだけ見えました。なんか白玉みたいなものを食べてるんですね。他にも本当にパンやリンゴを食べてる人もいます。毎回リンゴを食べるのは、飽きてしまうのでは?なんて要らぬ心配をしながら見てました(笑) ■ 羊のメイちゃん、コリン・タッチストーンと登場。この日のメイちゃんは一度も鳴くことなく大人しくコリンに抱かれていました。時々、コリンがメイちゃんの前肢を持ち上げてパタパタさせるんですが、羊の足というか爪先は二つに分かれてるので、なんだかピースしているように見えて、何度か客席から歓声があがってました。 ■ その後、木々に貼り付けられてるロザリンドへの恋の誌を読みながらギャニミード登場。やがてエイリーナも。タッチストーンたちに立ち聞きされたのが面白くなく、エイリーナはコリンとタッチストーンにあっちへ行ってと言い追い出すんですが、この時、ギャニミードは二人を追い出すのに、右足(だったかな?)を思いっきり高くあげて蹴飛ばすフリをするんです。そこがまたすっごいカッコイイ!!足がピシッと真っ直ぐ伸びてて素敵☆ ■ そしてその恋の誌を書いた人が誰なのか、シーリアは知っててロザリンドにじらすシーン。 ロザ「じらさないで、お願い、頭さげるから教えて、誰なの?」 シー「ああ、驚いた、驚いた、驚きすぎるくらい驚いた、それでもまだ足りないくらい驚いて、開いた口がふさがらない」 このシーリアの台詞を呆れた感じで淡々と話してるところが面白いです。 シー「あの若い人、オーランドー、例のレスラーの踵とあなたの心臓をいちどきに、あっという間にひっくり返した人よ」 ロザ「いやだ、からかわないで!」と同時にシーリアを遠慮なく思いっきり突き飛ばすところも面白い。 ロザ「真面目に正直に言って」 シー「嘘じゃない、あの人なのよ」 ロザ「オーランドー?」 シー「オーランドー」・・・少し小バカにしているのか?(笑)、鼻声で「オーランドー」って言ってるのも面白い。 ■ オーランドーとギャニミードが森で初めて会い、恋の熱病にとりつかれてしまった治療法を教えることになったギャニミード。二人が退場するときギャニミードは嬉しそうに女の子に戻ってしまったかのように可愛らしくオーランドーの腕にしがみ付くんですが、この日はしがみ付くこと無く、手を握って、オーランドーの後ろを歩いて退場してました。 ■ オーランドーが死ぬと言って木に登り、それを追いかけてギャニミードも気に登るシーン。 木の上で会話中にギャニミードが「あっーーーっ」と大きな声を出して木を叩くんですが、それもまた面白いです。 ■ 公爵の食事に招ばれてるので、行かなきゃならないけど2時には戻ってくるよ、と言うオーランドー。それを聞いて、投げやりな言葉ばかりを言うギャニミードだけど、最後は「お戻りは2時でしたっけ?」と。そこがとっても可愛い。 ■ ジェイクイズや貴族・森の住人たちが、鹿を捕まえて運んできて、また去る時に歌を歌いながら、下手側通路を通って退場するんですが、この時の歌声はかなり迫力ありますよ。 ■ フィービーがギャニミードに宛てた恋文を読むギャニミード。読み上げてるとき、これもまた小バカにしているのか、赤ちゃん言葉っぽく言ってるところも受けます(笑) エイリーナも同じ様に「あ〜かわいそうな羊飼い」を「あ〜かわいそうな、ひちゅじかい」と鼻声で言ってるのも笑えます。 ■ オーランドーの長兄オリヴァーが森にやってきて、ギャニミードとエイリーナに話しかけるシーンでは、目を見つめ合ってるうちにエイリーナとオリヴァーは恋に落ちてしまうんですが、その時、キスをしそうな勢いになるのをギャニミードがすかさず止めに入ります。 エイリーナのお腹を抱えてその場から離すんだけど、お腹を抱えられたときのエイリーナの声は、まさにドスの利いた男の声なんです。シーリアもエイリーナも女性なのに(汗)そこがでも面白い。 ■ そして最後の方まで飛んでしまいますが、ロザリンドも既にウェディング姿で登場していて、これからみんなでダンスをしようと言うとき、ジェイクイズがそういう雰囲気が苦手のようで、公爵に少し待ってもらうように話すんですが、その時、ジェイクイズは私の目の前でその演技をしているので、私にもスポットライトはあたるし、舞台上のキャストの方たちもジェイクイズを見ているんだけど、なんだか自分が見られてるような気分にもなり、とっても恥ずかしかったです あ、そうそう。オーランドーとロザリンドのキスシーンは初日の時はチュッって感じの短い挨拶程度のキスだったけど、この日は数えてたら約2秒ありました そんなこんなでとうとう、カーテンコールに。。。 この日は全部で4回ありました。2回目か3回目、ナリと旬くんが退場するとき、ナリは旬くんの手をとり完全に男に戻り一度、目で合図をして一気に走り去りました。その3回カーテンコールが終わるまでほとんど誰も立っていなかったけど、でも4回目にまたナリたちが戻って来た時には私も立ち、いつしかスタオベに。やっぱスタオベだぁって喜んでいるのも束の間、終わってしまい、もう一度と願ったんだけど、直ぐにアナウンスが流れて、照明も点いてしまい渋々、終了。 そう言えば、お決まりのスカート捲りもありました。パンツもお目見え〜。 ● 相変わらず、ロザリンドとシーリアの会話は、キスしてしまいそうな程、顔を近付けてお互いに話してるけど・・・要らぬ思いが私の頭の中を駆け巡ってしまいました。 それは、マネさん日記で話していた、ニンニクたっぷりのスタミナラーメンのお話です。 この日はマチネ・ソワレ(2回公演)ではなかったので、スタミナラーメンは食してなかったとは思うけど、でも共演者の方たちは勿論のこと、通路を通る時も、その場で台詞を言う時が幾度かあるので、きっとお客さんも匂いに気付くだろうなぁって思いました ● 今回の噛んじゃった回数は、ロザリンドが同じシーンで続けて2回。 オーランドーは、それに釣られるかのように、その直後に1回だけ。 ● シルヴィアスの表情は、初日にも思ったけど、酔ってるかのように顔を赤くして、フィーヴィーを想う切ない気持ちが、すっごい表情に出てますよね。目がとっても切な過ぎるよ〜。 ● 森にやってきたシーリア(エイリーナ)のクツって爪先に穴が開いてるんですね。坂道の舞台を上から降りて来る度に大変そうだな〜って見てました。 ● ギャニミードが退場するとき、一度だけ左目をウィンクするときがあるんだけど・・・それは観てからのお楽しみということで。皆さん、是非チェックしてみてください。 ● ところでギャニミードが私の横を通って退場するとき、もちろんお顔をガン見してるんだけど、この時のナリの顔はとっても勇ましくカッコイイ顔をしているんです。マジ、カッコイイ〜ってまたまた心の中で呟いちゃいました。 ● 毎回、退場するときは汗だくで退場するナリなんだけど、その後すぐに登場するときでも、毎回、ちゃんと汗をとって登場してるんですよね。でもまた退場する時にはまた汗だく・・の繰り返しで。 こんなに汗をかいてるからなのか?この日のナリの声は少し鼻声に聞こえました。風邪気味なのか?声が枯れて鼻声気味なのか?疲れからくるのか?・・・まだまだ仙台の大楽日まで1ヶ月以上あるので、とっても心配です。 ● 心配といえば旬くんも。レスラーと闘う時や、舞台から客席に飛び降りる時や、アダムをおんぶして通路を登って退場する時や、木に登って何度も演技したりで、ほんと怪我しないかしら?と心配になりますね。 ● ロザリンドはそんな危ないシーンなどはないけど、でもホントに台詞が多いし、舞台に出ている間中、ずっと何かしらのリアクションをとり続けてるので、これを約3時間も継続し続けるのは、ホント体力消耗してしまうと思います。 スタミナラーメンだけでは疲労回復にはならないし、栄養不足になっちゃうよ〜って思うくらい。 皆さん、無事に大楽日、迎えられることを心よりお祈りいたします。 |
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さて、この日はチラシと同じ画像のポスター¥1000を買いました。 あとは、コクーンを出て左側、パネルが飾られてる前で帰りには関連雑誌が販売されてるんですが、初日のときよりも明らかに在庫が減ってました。 ほとんど皆さんお持ちのものばかりだとは思いますが、是非こちらもチェックしてみてください。 それと、パネルですがこの日も、「お気に召すまま」のパネルはありませんでした。 いつになったら飾られるのかしら? |
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あ、それと、Bunkamura入り口すぐに、プリザーブドフラワーが販売されてたんだけど、やはり高い。バラの花、茎なしでガラスケースに一個入ってるだけで、¥2000以上の値札が。でも世界ウルルンルネサンスでナリが作ったような紫or青のバラがあったら即買いしたんだけど、赤・黄・白などオーソドックな色ばかりで。 その他にも手のひらサイズのブーケもあったけど¥5000以上はしてました。 ちっちゃいのに高い。だからプリザーブドなんだろうけど・・・。 ナリにプレゼントするには小さすぎるし、大きいのがあっても、何万もしそうで買えないよ〜(>_<) 楽日に行って、その気になったらケース入りの方を自分用に買ってみようかな。。。 |
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『お気に召すまま』公式ブログ 東京公演:2007/7/5〜7/29(Bunkamuraシアターコクーン) 大阪公演:2007/8/3〜8/12(梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ) 静岡公演:2007/8/17〜8/19(静岡市民文化会館) 仙台公演:2007/8/24〜8/26(イズミティ21) ロザリンド(ギャニミード):成宮寛貴 オーランドー:小栗旬 シーリア(エイリーナ):月川悠貴 蜷川幸雄:演出 観劇日:7/18、 REPO:7/21 ※記事内の画像・文章等の転載を禁じます。 |
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