LOOK at STAR ! (ルック アット スター) 2007年 09月号 [雑誌] 学習研究社 2007-07-27 売り上げランキング : Amazonで詳しく見る by G-Tools |
―男が女に、女が男に・・・!? 迷彩の森に巻き起こる笑い― シェイクスピアの喜劇は悲劇から始まるのがお約束。 冒頭は小栗旬演じるオーランドーが、実の兄から受ける辛い仕打ちに苦しんでいるシーン。 小栗は『タイタス・アンドロニカス』(’06)で演じた、虐げられたエアロンの怒りにも似たギラギラした感情を発した。 鍛えられた腹筋。 喉からしっかりした声が出ている。 続いてロザリンド役の成宮寛貴が登場。 「最近骨格が男っぽくなっちゃって・・・」と心配していたが、それには及ばず、とても美しい。 傍らに寄り添う親友・シーリア役の月川悠貴との美女競演は本当にまぶしい。 子供のころから一緒に育った強い絆も、ちょっとした仕草から感じられた。 成宮は、女子の喜怒哀楽の表情や声音を巧にマネする。 女の子特有のヤな部分も含めたかわいさを再現。 舞台を森に移して男装後は、宝塚の男役ふうの動きを取り入れていた。 ギャニミードが男装をしたロザリンドとは知らないオーランドーの恋の練習相手になりながら、お互いの恋心を募らせていく流れで、成宮と小栗の恋の駆け引きが軽妙で楽しい。 拗ねる成宮、なだめる小栗。 男同士なのに、本当の男女みたいなラブラブ感。 これもふたりが、真剣勝負で芝居に取り組んでいるからこそ。 さらに、森の美術も奥行き深く、うっとりするほど幻想的。 本物の羊が登場すると、会場はそのかわいさに沸いた。 ラストの結婚式、ロザリンドのエピローグの語り・・・と鮮やかな連続技からの大団円に、大喝采! ≪Golden Point 色々オトナになりました!?≫ 初演から3年・・・、ベースは変わらないが、成宮、小栗の成長によってところどころ変化している。 小栗はレスリングシーンの衣装が、以前はシアトリックな雰囲気だったのが、今回は素朴な感じにしたいと提案。 普段着のワークパンツで登場した。 成宮は、稽古場で自発的に出したアドリブが採用され、本番でもその部分は大いに観客を笑わせた。 何といっても大きな変化は結婚の神・ハイメンの姿。 初演は福助人形だったが、今回は正統派に。 <全4ページ> p20・・・ロザリンドとオーランドーの婚礼の写真(1ページ丸まる写真) p21・・・タイトルのみ p22・・・@ギャニミードとオーランドーが木の上にいる写真(半ページ) A森中に自分の名前が刻まれた詩をみつけ驚くギャニミードとエイリーナの小さい写真 p23・・・@女の恋心を見事な喜怒哀楽で表現しているギャニミードの小さい写真 A目の前にいる人が愛するロザリンドとは知らないオーランドーとギャニミードの小さい写真 Bロザリンドとシーリアのカップルが映ってる婚礼の小さい写真 Cロザリンドとオーランドーがハイメンの夫婦の契りを結ぼうとしている小さい写真 D公爵に追い出される前のロザリンドとシーリアの小さい写真 Eロザリンドとシーリアがオーランドーにレスリング大会出場を思いとどまるよう説得している小さい写真(初演時) p11・・・4つのプレミアムステージをレポートするということで、ギャニミードとオーランドーの小さい写真が載ってます。 『お気に召すまま』公式ブログ 発売日:2007/7/27、 REPO:8/6 ※記事内の文章等、転載を禁じます |