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旬とナリの恋愛十番勝負! ジュノン誌上で3年ぶりにふたりの対談が実現。「成宮」「小栗」と、まるで同級生のように親しく呼び合う。さて、真の恋愛上手はどっちだと思う? 小栗「なんか、俺たちふたりで写真撮るのって久しぶりだよね」 ナリ「そう言えば、そうだね」 小栗「電話では、けっこうお互いに連絡取り合ってるんだけど」 ナリ「『今、何やってんの?』『酒飲む?』とか、たいした話はしてないけどね(笑)。会うのは1年半ぶりぐらいかな。でも、テレビに出てる小栗を見て『元気そうだなぁ』って、いつも思ってるよ。『花男』の花沢類はホント、僕がやりたかった(笑)」 〜24歳なりの恋愛観をぶつけ合ってもらおうかな、と。 小栗「来るだろうな、と思ってました(笑)。ナリって恋愛してんの?」 ナリ「ちょこちょこ、してる(笑)。なんかでも、恋愛がスタートしない期間が長かったりすると、それに慣れちゃうんだよね」 小栗「スタートしない時期が一番いいじゃん。まだ愛にはならない、恋してる時期が一番楽しくない?」 ナリ「確かに楽しいけどね」 小栗「でも最近は、恋さえもなかったりするもんな。『恋を何年休んでますか?』ってドラマあったよね(笑)。俺は、恋愛すると自由がきかなくなるイメージがあるんだよ。たとえば、彼女と会う約束をしたあとに、すごく行きたい飲み会に誘われたりすると、超そっちに行きたくなる。でも彼女と約束したしなぁ、みたいな」 ナリ「彼女も連れて行けば?」 小栗「連れて行くときは行くけど、仕事の集まりだったりすると公私混同になっちゃうからさ。俺自身も、たとえばラブストーリーを演じてるときに、相手役の女の子の彼氏には絶対、会いたくないもんね。芝居の中で一生懸命、その人に恋してるのに、そんなところで現実を見せられたくないっていうか」 ナリ「あぁ、それはすっげぇわかる」 〜ふたりは24歳になって、10代のころより恋愛がしやすくなった? ナリ「僕はしやすいけど、しにくいですね(笑)」 〜20代になって、自由に行動できて責任も持てるようになったから? 小栗「あとは、消えるのが怖くなくなったからっていうのもある」 ナリ「あ、それは僕もあるな」 小栗「昔は必死で上を目指してたから、恋愛沙汰とかスキャンダルで消えるのは怖いなって思ってたけど」 ナリ「うん。今は、そんなことで人気がなくなっちゃうなんて、しょっぱいなぁって思うようになった。それが怖くて恋愛しないのって、すごく不健全だなって思うし」 小栗「ナリは、たぶん恋愛上手だよね。不思議な感覚を持ってるし、誰と会ってもこのままの成宮だから、たぶん女の子と一緒にいるときも変わらないんじゃない?だって、女の子の友達、すごく多いもんね」 ナリ「多い。けど、つきあうとなると、ちょっと変わっちゃう」 小栗「へぇ〜、変わるんだ。その姿を見てみたいな」 ナリ「友達だと普通に話し合えるようなことも、ふたりの関係になるとできなくなったりとか。意外と、そういうのって苦手かも」 小栗「あぁ、俺もそうだなぁ」 ナリ「あとね、僕、すぐバレるよ」 小栗「彼女ができたときとか?」 ナリ「うん。ウキウキしてる(笑)」 小栗「それって最高じゃない?最近、ウキウキできるような恋にめぐり合ってないなぁ。ちょっと前まで、女の子と友達関係になるのは、ホントにサバサバした男の子みたいな人じゃないと無理だなって思ってたんだけど、最近は、逆にどの女の子とも友達でいるほうがラクだなって思う(笑)。だって、友達でいれば別れる必要ないしさ」 ナリ「好きな子ほど、友達にしておいたほうがよかったと思うことはあるね。別れたら、それで終わりだもんね。だから、いつも迷うんだよ。どうすればいいんだろうって」 〜モテるのはどっちだと思う? ナリ「それは旬でしょう(笑)」 小栗「まぁね、俺は今、飛ぶ鳥を落とす勢いだから(笑)」 ナリ「やっぱり人生の中でも、モテる時期ってあるよね」 小栗「俺ね、きっと今がモテ期なんだよ(笑)。いろんなところから『会いたいって言ってる子がいる』って電話をもらうわりには、女の子と出会う機会がない(笑)」 ナリ「そういう電話がぜんぜん来ないんだけど(笑)」 小栗「モテ期じゃなくなっちゃったんだよ、ナリ(笑)」 小栗「俺は告白されるってことはないね。たぶん『出会ってみたらいい男だった』っていうのは成宮で、『出会う前はいい男だったけど、出会ってみたら違った』っていうのが俺だと思うよ(笑)」 ナリ「いや、旬は面白いよ(笑)」 小栗「俺、ふたりっきりだと、ほとんどしゃべらないもん。ずーっとゲームやってるかマンガ読んでて、彼女は彼女で自由にしててって感じ。でもナリはゴキゲンなヤツだから、一緒にいたら絶対楽しいと思うよ」 ナリ「みんなはそう思ってないんじゃない?(笑)。ただ、彼女と一緒にいたら、共有する時間を大事には考えてるね。たとえば、台本の読み合わせを手伝ってもらったりしたいし」 小栗「あ、それは俺も」 〜彼女に仕事の話もするほう? ナリ「仕事のことは話さないと思う」 小栗「俺も、仕事の相談とかは一切しないな。そんなに明るい話にならないと思うし(笑)」 ナリ「じゃあ、やめとけ!(笑)」 小栗「相手が今日仕事であった出来事とか話しても面白くなくない?」 ナリ「僕は、意外と面白く聞くよ」 小栗「あぁ、わかる(笑)。しかもナリ、乗って聞くでしょ。『ウソ、マジでマジで?それ超ウケんじゃん』って言うでしょ(笑)」 ナリ「それ、どういうテンションだよ(笑)。でも、違う世界のことが知れて、けっこう楽しいよ。同じ仕事をしてる子とつきあう場合は、どうなんだろう。微妙な気持ちかも」 小栗「同じ仕事してる人のほうが、精神的な部分を理解してくれるっていうことはあるんじゃない?」 ナリ「あぁ、それはあるかも」 小栗「違う仕事の人の場合は、俺がこういう環境で仕事をしてるんだっていうことを理解してもらうまでに時間がかかると思う。それがちょっと面倒だなぁって思ったりもする」 ナリ「でも恋をしてると、それも面倒くさく感じないときがあるよね」 小栗「あるね。ホントの恋っていうのは、我を忘れるほどのめりこむことだと思うから。でも、そんな恋は俺は当分できないんじゃないかなぁ」 〜それは突然やってくるのでは? 小栗「そうだね。でも今は、まず第一に仕事のことを考えちゃうから。我を忘れた恋は、すごく消耗する。特に舞台をやってる最中とか、恋なんてできないよ」 ナリ「僕もそう思う」 小栗「舞台のときは、友達にだって会いたくないって思うんだからさ」 ナリ「そうだね。恋をしてるときって『好きだ』っていう自分の気持ちばっかりが前に出てきちゃって」 小栗「そのときは『好き』だけで行動しちゃうんだけど、確実に仕事に支障をきたすよね(笑)」 ナリ「で、つきあって落ち着いてくると、そこからがまた恋愛は難しい」 小栗「愛なのか情なのか、わからなくなってきてさ。確かにこの人は俺にとって、すごく大事な人だけど、俺、この人を愛してるって言えるのかなって。そう考えること自体、すごく悲しいことじゃない?」 ナリ「うん。あとさ、恋愛してるときに『あ、この子とは一生、一緒にはいないだろうな』って思っちゃった瞬間にグッと冷めちゃったりとか」 小栗「わかる!」 ナリ「だけど、今はとても必要だなって思うと、すごく悩んだりする。で、それを悩むこと自体が自分の中でストレスになったりとか。やっぱり人とつきあうっていうことは、すごくエネルギーを使うよね」 小栗「使う、超使うよ」 ナリ「仕事で乗ってるときとか、自分の芝居が大切なときって、あんまりそれを考えたくないかも。だけど実際は、プライベートでは恋愛ってすごく必要だったりするし。そこはすごく矛盾してると思う」 小栗「結局、仕事のことを考えたら彼女を作らなければいいんだけど、でも、心のよりどころはあってほしいっていう、すごくわがままな自己中心的な考えなんだけどね」 ナリ「絶対、自己中だと思う」 〜結婚観も聞いてみたいけど。結婚するのは、どっちが早いと思う? ナリ「前は小栗のほうが早いと思ってたけど、今は僕のほうかな(笑)」 小栗「いや、今の状況からすると、どちらにしても、このふたりはたぶん結婚するの遅いと思うよ(笑)」 〜30代後半とか40代とか? ナリ「でも、やっぱり自信ない(笑)。つい何となく、僕のほうが早いって言っちゃったけど(笑)」 小栗「でも、これから年齢を経るにつれて、またどういう精神状態になるかわからないよね。もう俺はひとりの人と結婚しよう、みたいになるのか。もっといろんな人と出会って、ホントに自分にとっていいなぁと思う人を探したいと思うのか。でもやっぱり仕事が一番だ、みたいなことになってくるのか」 ナリ「でも僕は、最近、結婚っていいなぁってすごく思ってるよ」 小栗「それはどうして?」 ナリ「男的には、首根っこ捉えられるみたいな(笑)、自由がきかなくなっちゃうような感じがちょっとするけど。結婚っていいアイデアだなぁと思う。基本的に僕らって、自分のことを一番に考えて行動してるでしょ。でも、子供とか奥さんとか家族ができたら、そこを一番に考えなくちゃならなくなって、自分自身もまた変わることができるかなって、僕の人生において、パートナーって必要だなってすごく思うし、仕事とは関係なしに『結婚っていいな』って思う。ある瞬間にふと、あぁ、いつかは結婚するんだろうなぁって予感がするときがある」 小栗「俺も子供が欲しいから、結婚はしたいけどね」 ナリ「結婚して幸せになれるのかっていうと、そこはまた微妙だけど(笑)」 小栗「何をもって、自分の幸せとするかだよね」 ナリ「そうだね。結婚を決めるときってどんな気持ちなんだろうね。この子しかいないって思うのって、どういう瞬間なんだろう。そのイメージがあんまりわかないんだよね。なんか、あきらめて結婚するような、そんなイメージがあったんだけど(笑)。そうでもないのかなぁって」 〜結婚式のイメージはある? ナリ「式はさ、女の子のもんだから」 小栗「絶対そうだと思う」 ナリ「男はべつにいいよね(笑)」 小栗「なくても、ぜんぜんいい。というか、むしろ披露宴とかやりたくない(笑)。だって、ど真ん中にふたりで座ってさ、過去の映像とか流しちゃったりしてキツイよ(笑)。あれは男の『今までゴメンね、結婚するから盛大にやりましょう』っていう償いだと思うんだよね(笑)」 ナリ「披露宴はこっ恥ずかしい(笑)」 小栗「でも、奥さんがしたいって言うなら、すると思うけどね(笑)。その場合は、身内だけで海外とかでできたらいいかな」 ナリ「うん、それはいいね」 ナリ「家柄で結婚できないとか、今ではずいぶん減ったと思うけど、そういうつまんないことで反対されるんだったら、駆け落ちもありだと思う。ただ、僕は基本的にみんなに祝福されたいし、見守ってもらいたい」 小栗「今の時代、親が反対するってナンセンスだと思うなぁ」 ナリ「それが親だけだったら『ヤキモチやきだな』と思うくらいだけど、もし恋愛の真っ最中でまわりが見えなくなってるときに、みんなに反対されたら、僕は『ちょっと待てよ』って考えると思うな」 小栗「友達の言葉は、けっこう重要だと思うよ。やっぱり、すごく恋してるときはまわりが見えてないからさ」 ナリ「でも、僕たちが演じるロザリンドとオーランドーは幸せな一生を送るはずだけど(笑)」 小栗「シェイクスピアの時代は、よけいな娯楽がないからね(笑)。人を愛することを楽しむっていうか」 〜今回のふたりの舞台は、3年ぶりに再演になるわけだけど? 小栗「前回よりも、もっといいものにしなきゃいけないっていう思いが強いし、稽古も本番も今から楽しみ」 ナリ「そうだね。僕、けっこう前回の感覚が残ってるかも」 小栗「セリフを覚えるのはラクだね」 ナリ「さっきも台本を読んだら、けっこう覚えてて。でも、今回はさらに新しく、いい舞台にしたいよね」 〜では最後に、それぞれにとって”恋愛の醍醐味”とは? 小栗「輝きじゃないかな。いい恋をしてる人は輝いてると思う」 ナリ「いつもの日々が楽しくなる。人を好きでいるときって幸せだから」 発売日:2007/4/23、 BROG:5/7、 REPO:6/22 ※本記事内の写真画像の無断転載を禁止します |