世界絶景100選〜成宮寛貴がジブラルタル海峡へ〜 ナリ「スペインって、自分が死ぬまでには一回は行ってみたかったとこって言うか」 ナリが目指す絶景は”アフリカ大陸を秘密の場所から見るジブラルタル海峡”です。 日本を出発して→パリ→バルセロナへと飛行機で約16時間の旅。 案内人との待ち合わせ場所は何故かアパートの屋上でした。屋上に辿り着いたナリが目にしたものは”サグラダ・ファミリア”でした。 ナリ「おっほおおおー。出たぁ。サグラダ・ファミリア。こんなでっかいんだ〜。とうもろこしですね。(笑)」 ディエゴ「ヒロキ ヒロキ ヒロキ〜。よく来たな〜。どうだい、待ち合わせ場所から絶景が見られるなんてすごいだろ。」 ナリ「想像できない」 ディエゴ「行ってみりゃわかるさ」 ナリ「うん、見てみたい」 そして早速、バルセロナから飛行機を使いジブラルタル海峡へ向かうはずだったのですが、やって来たのは、案内人:ディエゴの生まれ故郷ロンダという町でした。 ディエゴ「ヒロキ。俺の生まれ故郷をどうしても見せたかったんだよ。ここに来ればヒロキがどれだけ度胸があるか分かるってもんだ。まずはココだ。」 ナリ「うぉぉぉぉー。崖の上じゃない。浮いてるみたいだね。すごい不思議な感じ。」 ・・・・ ディエゴ「ヒロキ、君に一番見せたかったのは、ここなんだよ。」 ナリ「何ディエゴ、この丸い建物」 ディエゴ「どうだ、カッコイイだろ。この町いちばんの名所さ。でも中はもっとすごいんだ。男だったら一人で入ってきてごらん。」 ナリ「えっ?入ってきていいの?わかったわかった、行ってくる」 ナリ「おおおおー凄いよ、これ!」 そこはスペイン人の聖地:ロンダ闘牛場でした。 ナリ「すごい声が響く」 ナリ「ほら。これは感動ですね。なんか歓声がね聞こえてくる感じですよね。」 5千人の観衆の中心に一人で立ち注目を浴びる瞬間を身体で感じて欲しいという、ディエゴの粋な計らいでした。 ・・・・・ ディエゴ「ヒロキ 俺の教え子を見ていかないか?この町では子どもの頃から闘牛の練習をしているんだ。ほら、ココだよ。」 そこは憧れの闘牛士を目指し9歳の子どもから20歳までの青年たち30名がいるロンダ闘牛学校でした。実践さながらに頑張っている子ども達を見て・・ ナリ「すげー 俺よりみんな若いのに、牛と闘って」 ディエゴ「ちょっとこいつを見てくれ。この間、試合に出てこのザマさ。」 ナリ「うわぁーいたそう。いぇー。なんかホッチキスみたいなので(笑)傷が。・・・怪我してまでね、また、こうやろうって思うのって、すごい意思だなっと思って」 青年「怪我なんて怖がってたら立派な闘牛士にはなれないさ」 ディエゴ「ヒロキ。紹介させてくれ。孫のセルフィオだ。」 現れたのは7歳で既に闘牛と闘った経験をもつ将来有望な孫、13歳のセルフィオ君です。 セルフィオ「僕の夢はおじいちゃんみたいに、カッコイイ闘牛士になることなんだ」 ナリ「んんーーーすげーなー。」 少年「明日はどこへ行くの?」 ナリ「明日はジブラルタル海峡へ行くんだけど・・・」 少年「僕まだロンダから出たことがないんだ」 ナリ「行きたい人?」 少年たち「行きたい!」と言ってみんな手を挙げました。 ナリ「じゃぁ明日一緒に行く」 ・・・・・ そうと決まると子ども達を喜ばせたい気持ちから、ディエゴさんと二人で町のお肉屋さんへと向かいました。 店員さんに ナリ「えーっとぉ、Can I Try?」 ナリ「んーおいしい。これ使えるかな?」 台所に立つのが好きと言うナリ。子ども達の為にその腕を揮うことにしたのです。 ナリ「これを入れると、ご飯がすごく美味しく炊きあがんの」 ナリ「炊けてる炊けてる、良かったー。(笑)」 明日、共に旅する子ども達の為にナリが考えたプレゼントとは一つひとつ心を込めて握るおにぎりの手作り弁当でした。様々なおにぎりの中でもナリのオリジナルは先ほど買った塩漬けオリーブ入りのおにぎり。 ナリ「子ども達の反応が気になりますね」 ・・・・・ そして翌朝、ディエゴさん・子ども達と会ったナリは、 ナリ「おはよう。よく寝た?じゃー行きますか」 ・・・・・ ディエゴ「ヒロキ、この先でパスポートが必要なんだ。ここは国境なんだよ。」 ナリ「国境って、ここが国境なの?」 ナリ「えっ、この踏み切りは何?」 ディエゴ「まぁ見ていれば分かるさ」 ナリ「何?なに?」と興味津々のナリ。 遮断された道路を交差して渡ったモノとはなんと飛行機でした。 ナリ「飛行機?飛行機の踏み切りなの?」 ジブラルタルの土地面積は6.5uと狭いため、飛行機の離発着に合わせて一日に十回ほど、町行く道路を遮断しているんだそうです。 ナリ「すげー、滑走路。滑走路に立ったことも初めてだし、国境越えも初めてだし、もうこれ以上なんか新しい事があると、チビっちゃうよ」 そんなことを言っているナリに・・・ ナリ「強敵だね。この山。」 確かに急にそびえたつ426mの険しい山って感じです。そして絶景を目指しいよいよ山登りが始まりました。”オハラズ・バッテリー”と呼ばれる山頂にある峰台がゴールです。 ナリ「行くぞー!GOー!!」 歩くと汗ばむ気温20度のなか、30分登ると・・・ ナリ「あっ小猿がいる小猿」 ナリ「すごいね、野生の猿が方に乗っちゃうって」 山を登り始めて1時間・・・ ナリ「結構登って来たね〜。でもあそこ閉まってない?」 なんと山道のゲートが閉じられています。扉にはカギがかけられ先には進めない状態です。 ディエゴ「ここから先は立ち入り禁止区域なんだ。なんとか開けてもらえるよう知り合いに頼んでみよう」 ナリ「開けられるの?」 ナリ「やったね。ぃえ〜ぃ」 と拍手で喜ぶナリ。管理人さんに「グラシアス」と言って一般人立ち入り禁止区域に入るナリたち。直ぐに”ザ・ロック”の山頂:オハラズ・バッテリーに辿り着きました。 ナリ「そしたら、みんなで目をつぶって行こうか?」 みんなで早速手をつなぎ、目をつむり、歩き始めました。 ナリ「こけんなよ、こけんなよ」 目を瞑ったまま階段を登り展望台へやってきたナリと子ども達。 ナリ「じゃぁ、いっせえのせっで目を開けるよ。1(ウノ)2(ドス)3(トレス)」で目を開けたナリ。 ナリ「あ〜ん、見えないね〜」 ディエゴ「ヒロキ、風向きが少しずつ西からに変わってきているんだ。もしかしたら雲が取れてくるかも知れないぞ。」 そう言われ待つことにしたナリ。 ナリ「そしたらね、ここでね、実は俺、みんなにプレゼントがあるんです。」 昨日ナリが手作りで用意したおにぎりをみんなに配るナリ。初体験の味に戸惑う子ども達もいましたが、なかには美味しいと喜んで食べてくれる子もいました。しかもそれはナリオリジナルの塩漬けオリーブが入ったおにぎりでした。それを聞いてナリもホッと一安心のナリ。私だったら、ナリが作ってくれるおにぎりが食べれるなら、なんでも美味しいよ〜。 ・・・・・そして2時間後 ディエゴ「見ろ、アフリカ大陸が見えてきたぞ」 さらに時間が経つにつれ、 ナリ「おお、見えてきた、見えてきた。」 更にモロッコ・シディムサ山までもが姿を見せてくれました。 ナリ「見えないかな、見えないかなって、ずっと思ってたら、こういう風に天気が味方してくれて、信じていれば叶うっていうことを感じることが最後に出来て、すごく実りのある旅でした。こうやってみんなとも出会えたし。ありがとう」 最後、スタジオの審査員のジャッジには1票も入らなかったナリの絶景の旅でしたが、とっても素敵な絶景だったと思います。 番組の最後のナリのコメント・・・”成宮寛貴 願った末の・・・絶景” 公式サイト(世界の絶景100選)pinpoint |