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ジブラルタル海峡



世界絶景100選〜成宮寛貴がジブラルタル海峡へ〜


ナリ「スペインって、自分が死ぬまでには一回は行ってみたかったとこって言うか」
の言葉から始まりました。

ナリが目指す絶景は”アフリカ大陸を秘密の場所から見るジブラルタル海峡”です。

日本を出発して→パリ→バルセロナへと飛行機で約16時間の旅。

案内人との待ち合わせ場所は何故かアパートの屋上でした。屋上に辿り着いたナリが目にしたものは”サグラダ・ファミリア”でした。

「サグラダ・ファミリア(聖なる家族教会)」
スペインの天才建築家:アントニオ・ガウディの最高傑作。
150年以上経った今もなお、建設中の世界遺産

ナリ「おっほおおおー。出たぁ。サグラダ・ファミリア。こんなでっかいんだ〜。とうもろこしですね。(笑)」
確かにベビーコーンによく似てますよね。感動しているナリのとこへ、今回の絶景案内人:ディエゴ・ギラードさんが現れました。

ディエゴ「ヒロキ ヒロキ ヒロキ〜。よく来たな〜。どうだい、待ち合わせ場所から絶景が見られるなんてすごいだろ。」
ディエゴ「ヒロキに見せたい絶景はもっとすごい所なんだ。そこはな、世界でも本当に珍しい特別な場所なんだ。なんたって海の向こうのアフリカ大陸が見えるのさ。」

ナリ「想像できない」

ディエゴ「行ってみりゃわかるさ」

ナリ「うん、見てみたい」

そして早速、バルセロナから飛行機を使いジブラルタル海峡へ向かうはずだったのですが、やって来たのは、案内人:ディエゴの生まれ故郷ロンダという町でした。

ディエゴ「ヒロキ。俺の生まれ故郷をどうしても見せたかったんだよ。ここに来ればヒロキがどれだけ度胸があるか分かるってもんだ。まずはココだ。」

「18世紀に完成したヌエボ橋」
40年かけて積み上げられた石は高さ98mにも及びます。

何の躊躇もなく柵に向かって行ったナリ。
高所恐怖症は割かし男性の方が多いようですが
ナリは全然へっちゃらです。男らしい〜。
でも見てる私はこの柵、外れないかとヒヤヒヤもんです。

ナリ「うぉぉぉぉー。崖の上じゃない。浮いてるみたいだね。すごい不思議な感じ。」

・・・・

ディエゴ「ヒロキ、君に一番見せたかったのは、ここなんだよ。」

ナリ「何ディエゴ、この丸い建物」

ディエゴ「どうだ、カッコイイだろ。この町いちばんの名所さ。でも中はもっとすごいんだ。男だったら一人で入ってきてごらん。」

ナリ「えっ?入ってきていいの?わかったわかった、行ってくる」
と、またもや何の躊躇も無く男らしく白くて丸い建物の中に入っていくナリ。

ナリ「おおおおー凄いよ、これ!」

そこはスペイン人の聖地:ロンダ闘牛場でした。

ナリ「すごい声が響く」
と言って、手を叩いてみるナリ。

ナリ「ほら。これは感動ですね。なんか歓声がね聞こえてくる感じですよね。」

5千人の観衆の中心に一人で立ち注目を浴びる瞬間を身体で感じて欲しいという、ディエゴの粋な計らいでした。
その闘牛場の中心に立ち、目を瞑り上を向いて歓声を想像しているナリ。とても気持ち良さそうでしたよね。

・・・・・

ディエゴ「ヒロキ 俺の教え子を見ていかないか?この町では子どもの頃から闘牛の練習をしているんだ。ほら、ココだよ。」

そこは憧れの闘牛士を目指し9歳の子どもから20歳までの青年たち30名がいるロンダ闘牛学校でした。実践さながらに頑張っている子ども達を見て・・

ナリ「すげー 俺よりみんな若いのに、牛と闘って」

ディエゴ「ちょっとこいつを見てくれ。この間、試合に出てこのザマさ。」
と言ってディエゴさんが紹介した青年の顔はアザ・傷だらけ。しかも頭にもホッチキスで止めたような痕が。

ナリ「うわぁーいたそう。いぇー。なんかホッチキスみたいなので(笑)傷が。・・・怪我してまでね、また、こうやろうって思うのって、すごい意思だなっと思って」

青年「怪我なんて怖がってたら立派な闘牛士にはなれないさ」

ディエゴ「ヒロキ。紹介させてくれ。孫のセルフィオだ。」

現れたのは7歳で既に闘牛と闘った経験をもつ将来有望な孫、13歳のセルフィオ君です。

セルフィオ「僕の夢はおじいちゃんみたいに、カッコイイ闘牛士になることなんだ」

ナリ「んんーーーすげーなー。」

少年「明日はどこへ行くの?」

ナリ「明日はジブラルタル海峡へ行くんだけど・・・」

少年「僕まだロンダから出たことがないんだ」

ナリ「行きたい人?」

少年たち「行きたい!」と言ってみんな手を挙げました。

ナリ「じゃぁ明日一緒に行く」

・・・・・

そうと決まると子ども達を喜ばせたい気持ちから、ディエゴさんと二人で町のお肉屋さんへと向かいました。

店員さんに

ナリ「えーっとぉ、Can I Try?」
と言って、オリーブの塩漬けを試食。

ナリ「んーおいしい。これ使えるかな?」

台所に立つのが好きと言うナリ。子ども達の為にその腕を揮うことにしたのです。

ナリ「これを入れると、ご飯がすごく美味しく炊きあがんの」
と言って”炭”を入れたナリ。

ナリ「炊けてる炊けてる、良かったー。(笑)」

明日、共に旅する子ども達の為にナリが考えたプレゼントとは一つひとつ心を込めて握おにぎりの手作り弁当でした。様々なおにぎりの中でもナリのオリジナルは先ほど買った塩漬けオリーブ入りのおにぎり。

ナリ「子ども達の反応が気になりますね」

・・・・・

そして翌朝、ディエゴさん・子ども達と会ったナリは、

ナリ「おはよう。よく寝た?じゃー行きますか」
と挨拶し、いよいよジブラルタル海峡へ出発。
ロンダを出発してジブラルタルへは、およそ2時間。
ジブラルタルとは”ザ・ロック”と呼ばれる切り立った岩山が天を示し力強い風景を作り出している山です。

・・・・・

ディエゴ「ヒロキ、この先でパスポートが必要なんだ。ここは国境なんだよ。」

ナリ「国境って、ここが国境なの?」
と言って建物の中に入るとそこは入国審査の場所。パスポートにスタンプをしてもらうと、
ナリ「なんかスタンプもらいました。」
と言ってナリが見せてくれたスタンプはイギリス領のスタンプでした。
入国し歩くと間もなく、歩道を柵で閉められてしまいました。警報が鳴り道路が遮断され車も通れなくなってしまいました。

ナリ「えっ、この踏み切りは何?」

ディエゴ「まぁ見ていれば分かるさ」

ナリ「何?なに?」と興味津々のナリ。

遮断された道路を交差して渡ったモノとはなんと飛行機でした。

ナリ「飛行機?飛行機の踏み切りなの?」

ジブラルタルの土地面積は6.5uと狭いため、飛行機の離発着に合わせて一日に十回ほど、町行く道路を遮断しているんだそうです。
滑走路を道路が横切る、世界でも珍しい光景を目にすることが出来るところとあって、その滑走路を横切るナリは・・・

ナリ「すげー、滑走路。滑走路に立ったことも初めてだし、国境越えも初めてだし、もうこれ以上なんか新しい事があると、チビっちゃうよ」

そんなことを言っているナリに・・・
ディエゴ「ヒロキ、君に見せたかったアフリカ大陸は、あの山の頂上からなんだ。」

ナリ「強敵だね。この山。」

確かに急にそびえたつ426mの険しい山って感じです。そして絶景を目指しいよいよ山登りが始まりました。”オハラズ・バッテリー”と呼ばれる山頂にある峰台がゴールです。

ナリ「行くぞー!GOー!!」

歩くと汗ばむ気温20度のなか、30分登ると・・・

ナリ「あっ小猿がいる小猿」

ザ・ロックの主、アフリカから渡って来たと言われる
バーバリー猿。

人懐っこいらしく、ナリの腕にもピョンと。

ナリ「すごいね、野生の猿が方に乗っちゃうって」

山を登り始めて1時間・・・

ナリ「結構登って来たね〜。でもあそこ閉まってない?」

なんと山道のゲートが閉じられています。扉にはカギがかけられ先には進めない状態です。

ディエゴ「ここから先は立ち入り禁止区域なんだ。なんとか開けてもらえるよう知り合いに頼んでみよう」

ナリ「開けられるの?」

ナリと子ども達は不安なまま待つこと15分。原付バイクで誰かがやってきた。ゲートの管理人でした。早速カギを開けてもらうことに。

ナリ「やったね。ぃえ〜ぃ」

と拍手で喜ぶナリ。管理人さんに「グラシアス」と言って一般人立ち入り禁止区域に入るナリたち。直ぐに”ザ・ロック”の山頂:オハラズ・バッテリーに辿り着きました。
でもそこでナリは、何やら考えが浮かんだようです。

ナリ「そしたら、みんなで目をつぶって行こうか?」

みんなで早速手をつなぎ、目をつむり、歩き始めました。

ナリ「こけんなよ、こけんなよ」

目を瞑ったまま階段を登り展望台へやってきたナリと子ども達。

ナリ「じゃぁ、いっせえのせっで目を開けるよ。1(ウノ)(ドス)(トレス)で目を開けたナリ。

雲がかかっていて、海の向こうにあるはずのアフリカ大陸は見えませんでした。

ナリ「あ〜ん、見えないね〜」

ディエゴ「ヒロキ、風向きが少しずつ西からに変わってきているんだ。もしかしたら雲が取れてくるかも知れないぞ。」

そう言われ待つことにしたナリ。

ナリ「そしたらね、ここでね、実は俺、みんなにプレゼントがあるんです。」

昨日ナリが手作りで用意したおにぎりをみんなに配るナリ。初体験の味に戸惑う子ども達もいましたが、なかには美味しいと喜んで食べてくれる子もいました。しかもそれはナリオリジナルの塩漬けオリーブが入ったおにぎりでした。それを聞いてナリもホッと一安心のナリ。私だったら、ナリが作ってくれるおにぎりが食べれるなら、なんでも美味しいよ〜。

・・・・・そして2時間後

ディエゴ「見ろ、アフリカ大陸が見えてきたぞ」

さらに時間が経つにつれ、

ナリ「おお、見えてきた、見えてきた。」

更にモロッコ・シディムサ山までもが姿を見せてくれました。

ナリ「見えないかな、見えないかなって、ずっと思ってたら、こういう風に天気が味方してくれて、信じていれば叶うっていうことを感じることが最後に出来て、すごく実りのある旅でした。こうやってみんなとも出会えたし。ありがとう」
と言って、ディエゴさん・子ども達と喜びのハグをするナリ。

最後、スタジオの審査員のジャッジには1票も入らなかったナリの絶景の旅でしたが、とっても素敵な絶景だったと思います。

番組の最後のナリのコメント・・・”成宮寛貴 願った末の・・・絶景”
「温かいスペインの人たちに囲まれて見に行くことが出来た二つの大陸、絶景でした」


公式サイト(世界の絶景100選)pinpoint

放送日:2007/4/11、 BROG:4/14、 REPO:6/21
※本記事内の写真画像の無断転載を禁止します



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