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GQ JAPAN 56 2008/1


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(藤) 藤田 晋さん
(成) ナリ

夜の帳も下りた、11月某日の夜7時。
東京・西麻布の交差点からほど近い寿司屋『』のカウンターで、酒を酌み交わす若い2人の男性の姿があった。
一人はサイバーエージェント社長の藤田晋氏。
この店は藤田氏のお気に入りの店である。

もう一人は、俳優の成宮寛貴。
実は成宮くん、テレビドラマ『スワンの馬鹿!』でIT社長を演じるにあたり、役にリアリティを加えるため、藤田社長に「取材」を申し込んでいたのである。

もともと寿司好きを公言してタン(はばか)らない2人。
好物の肴に舌鼓をうち、シャンパン、ビール、焼酎へと酒が進むに連れて、いつの間にやら「役作り」の話から「寿司談義」へと話が発展したようであった。

成「僕はお寿司が大好きで、よく食べに出かけるんです」
藤「どの辺りで食べるんですか?」

成「最近のオススメは、恵比寿の『伊佐野』ですね。
僕はどんなに寿司が美味しいとしても、”空気を読める”店主のいる店でなければ行かないんです。
そういう店主のお店なら何よりとても気持ちよく寿司を食べさせてもらえます。
寿司が美味しいというのはもちろん大事ですが」

藤「よく分かるなあ。僕の場合は仕事柄、会食の場として寿司屋を利用することが多いんです。
だから常に、20件くらいの寿司屋リストがありますよ。
で、お店は、会食する相手によって使い分けます。
相手とゆっくり話をしたいときは、出しゃばらない店主がいるところ。
相手が初対面の人の場合は、場を和ませてくれる店主のいるところ、とか」


成「僕の場合はほとんどプライベートで利用するから、そこまで考えないですね”寿司が食べたい”と思ったら、一人でも行っちゃう(笑)」
藤「僕は”一人寿司”はないなあ」

成「一人で行って、お店の人と話をしていることが多いんです。
ちなみに藤田さんは、寿司屋でどんな話をするんですか?
そこで商談もするんですか?」

藤「いえ、寿司屋で商談はしません。
僕が寿司屋を利用するのは、相手との距離感を縮めたいときなんですよ。
寿司屋のカウンターって、不思議と相手と仲良くなれるから」

成「なる、なる、なる!
僕、カウンター越しに話しかけられて、仲良くなったことあります(笑)」

藤「そういうの、ありますよね」

成「ちなみに藤田さんオススメの寿司屋って、この他にどこがありますか?
参考にしたいです」

藤「そうですね・・・・・・、会食云々とは関係なく、旨い寿司を食べたいときには『六本木 寿司』に行きます。
威勢のいい店主にやられたいときは、『海味(うみ)』(笑)。
あと、渋谷の『菊池』にもよく行きますね。」


成「『菊池』は僕もよく行きます。
あと、渋谷の『とよなが』も行きますね」

藤「その店、メモしておこう(笑)」

成「実は藤田さんって気さくな方なんですね。
IT社長だから、もっとイケイケ風で近づき難い方なのかと・・・・・・。」

藤「普通の34歳ですよ(笑)。
仕事も地味で、一日中社長室で会議をしていることが多いんです。
部屋で夜景を見ながらシャンパンで乾杯!なんてことはないですから」


成「えーっ、シャンパン、ないんですか?
毎晩やっているのかと思ってました(笑)」

藤「それは、マスコミが作り上げたイメージ(笑)」

成「すいません、僕はそういうイメージの役を演じてます(笑)」

酒が進むほどに、饒舌になる2人。
取材陣が辞去してからも、会話がとぎれることは、一切なかったという。

実は、この日、2人は初対面だった。
そうなのだ、寿司屋は人と人の距離を縮める場所、なのである。



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