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BiDaN vol.70

 

舞台のオーディションは自分のカラをうち破る第一歩

ドラマ『ごくせん』の野田猛役で注目を集めた成宮くん。
現在は来年5月10日公開予定の映画「あずみ」の撮影のため、広島と東京を往復する日々を送る。

「『あずみ』は携帯の電波も入らないような山の中で撮影してるんですが、山のてっぺんにクレーンがあったり、あずみ役の上戸彩ちゃんがワイヤーで20mくらい空中に浮いてたりして、日に日にすごいことになっていってます(笑)。
この映画は、悪いヤツを殺して世直しをするというストーリーで、僕らはそのために育てられたっていう設定なんです。
みんなは途中で、自分の目の前にあるものを幸せにできずに世界を幸せにできるのか、って悩んで行くんだけど、その中で僕の演じる【うきは】だけは使命に対してすごくストイックに取り組んでるんです」

今回は全く自分とは違う役で、演じることにも不安があるそう。
では、演技をするときに心掛けていることは?

「最近試みてるのが、役の履歴書を作ること。
最初にそれを作っておくと、急に誰かのセリフを言わなければならないとか、アクシデントが起きたときに対応できるんです。
あと、役の色を決めたり。
例えば【うきは】役はてかてかした濃い青とか。
イメージなんですけどね。
演じるときはその色を放つようにするんですよ。
なんかこう、例えば渋谷とかでキャッチとかされるじゃないですか。
急いでるときって、話しかけるなよってオーラ出すでしょ、それと同じような感じですね(笑)。
デビューしたのは17歳のときなんですが、その頃って毎日遊びまくってて。
遊んでる時は楽しいんだけど、家に帰ると淋しい。
だからまた遊びに行く、っていうサイクルから抜け出したいって思ったんです。
何でもいいから突進するものっていうか、夢中になれるものが欲しかった。
あと、一生に一回くらい、死ぬくらい一生懸命やんなきゃっていうのがあって。
ちょうどそのとき、舞台のオーディションの話があって、やってみようって思ったんです。
それまでは何かしたくても、失敗が明確に見えちゃったりするとそれが怖くて、経験したり、痛い目に合う前に止めてた。
そんな自分がすごい嫌で、オーディションは僕にとってその殻をうち破る一歩だったんです。
この仕事が自分にとって一番向いてる仕事かって言われたら、これからも含めて正直まだ分からないけど、とりあえず今は毎日がすごく楽しいです」


『ごくせん』公式サイト
『あずみ』公式サイト

発売:2002/12/1、 REPO:2007/7/24
※本記事内の文章等、無断転載を禁止します



   



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